相沢のブログ

ぼんやりしたオタク。性格はのんきでシャイ。記事内で突然フォントサイズが変わるので困っています。

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』

観ました


以下、すみっコファンの長ったらしいわりに中身がない感想です

重要なネタバレを含みます


私とすみっコぐらしとの出会いは6年前(古参アピール)

大学生のときにやっていた塾講師のアルバイトで、女子小中学生の心を掴むにはすみっコぐらしがいちばんだった

そして私自身もハマった


すみっコが映画化〜?しかも、ネットで大人に人気とか騒がれてるの〜?私のすみっコとらないで〜(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

と厄介なオタクになりかけましたが、やっぱり気になるので観にいきました


とにかく、かわいい!!!

動くすみっコたちがかわいい、癒される、というだけで8割は満足

キャラクターたちは一切話さなくて、ナレーターが代弁してくれたり、頭上に「だいじょうぶ?」みたいな短いセリフが書かれたりするのみ

それがまたいい


ストーリーとしては、すみっコぐらしのキャラクターが絵本の世界に入っちゃって、さぁ大変!といった内容

ねこが桃太郎になったり、とんかつが赤ずきんになったりして、みんなでドタバタしながら絵本の世界から脱出を目指す


そして、映画オリジナルの重要なキャラクター、ひよこ?(表記揺れがあるけど、たぶん?まで名前)

絵本の世界で出会ったけど、自分がどのお話のどのキャラクターなのかわからない

同じく自分探しをしているぺんぎん?(本当はたぶんカッパなんだけど、そのことを忘れているキャラクター。?までが名前)が、「きみの居場所を探してあげるよ!」と奮闘する。

でも、どの世界でもひよこ?の仲間は出てこないし、居場所が見つからないので「じゃあぼくたちの仲間になろうよ」という展開に


ふむふむ、これは子ども時代の自分からアイデンティティの崩壊を迎えても新たな仲間を作ってやっていけるよというメッセージか……

と思ったのもつかの間、仲間が見つかりそうになる

「みにくいあひるの子」!いや〜ひよこかと思ったら白鳥だったのか〜、と思いきやそれも違う!!!期待させられた。


最後、みんなで協力して絵本の世界から脱出する方法を見つけたすみっコたち

ぺんぎん?はひよこ?も一緒に行こうよと誘うけど、ひよこ?は別のすみっコが外の世界へ繋がる穴を通る時、絵本の世界で摘んだお花が残されていくのに気付く

ひよこ?だけが、絵本の世界の存在である自分は外の世界へは行けないことに、気付く

外の世界へ繋がる穴は少しずつ閉じていく、時間がない、穴が塞がりそうになって、他のすみっコたちが先に穴を通るたび、お揃いのピンクのお花がひらひらと花吹雪のように散っていく……


悲しすぎる。感動じゃなくて普通に悲しくて泣いた。


結局、ひよこ?は絵本の白紙のページに描かれた落書きだったことがわかる

すみっコたちはそこに、自分たちに似たキャラクターを書き足して、絵本の世界でひよこ?はすみっコに似たキャラクターたちと楽しく過ごす、というエンディング


私の中では悲しいお別れのシーンが辛すぎたので、離れ離れになったけどいつまでも友達だよ的なメッセージは納得できないというか

優しくしてくれたぺんぎん?と離れたひよこ?は、新しい落書きのキャラクターたちと仲良くなって良かったねで終わっていいのかな、という気持ちになってしまう

だって、落書きのぺんぎん?は本物のぺんぎん?とは違うのに

生きる世界が違う者たちは思い出を大切にしつつそれぞれの場所で楽しく過ごしましょう、離れ離れでも一緒に過ごした時間は消えないよ、というメッセージなんだろうか

まぁ、ドラえもんの映画とかでも最後は離れ離れになったりするので、よくある結末といえばそうなんだろうし、こういうどうにもならない悲しいお話自体は大好きなんだけどね


これは私の勝手な思い込みの解釈だけど、アイデンティティの崩壊かと思ったらそもそもどこのだれでもなかった!というところも悲しい


ただの感想なのでオチはないです

まだやっていたらぜひ観てみてください